演劇企画「二人の会」20周年記念公演 実行委員長
	南 邦和（みなみ くにかず）
運命的という言葉を使いたいほど＜二人の会＞は数奇な歩みを辿っている。 島根県出身の舞台俳優濱�ｱ辰夫と、その妻で宮崎県出身のかいけい子によって”旗上げ”された＜二人の会＞だが、辰夫の無念の死によって濱�ｱけい子1人による＜二人の会＞となって、20年の歳月が経過した。 そしていま、＜二人の会＞はけい子と由加里母娘のふたりの会となった。劇団活動の持続のエネルギーとなっているのは、辰夫の遺した舞台への執念を背負いながら、”比岸”から”彼岸”を繋ぐ思いで奮闘努力しているけい子のあくなき情熱であり、辰夫の遺産ともいうべきスタッフの友情である。 20年目の舞台が、”旗上げ公演”の演目「宮城野」であることにもひとしおの感慨を覚える。濱�ｱけい子によって芝居への眼力開かれた当代の”名優”堺雅人との共演となった「宮城野」。見逃すわけにはいくまい。

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